真耶さんの工房へは、以前は車で伺いましたが、今回は初めて電車で一人旅気分。
ちょうど、猛暑がはじまりそうな頃でした。
駅までは真耶さんの運転でお出迎え。
琵琶湖を望む坂本の門前町を、くるっと車で案内してもらいました。
霊峰比叡山の麓には重要文化財の日吉大社やたくさんの寺院が。
昔ながらの町家も現存し、歴史の深い町だとのこと。
真耶さんが工房と住居を探す上で、大事にされたことだそうです。
以前工房に伺ったときから、少し模様替えをされていましたが、
今度は床をフローリングにするとか。
改築は家族だけでされるそうです。
休みの日には、母屋もセミセルフビルドで建設中とか。すごいです。
轆轤のそばには、たくさんの本が。本の虫の真耶さん。
古い染付けの絵付けにも熱心です。
そして、このキノコのようなものが印刻の器などに使われる型です。
こちらに伺ったら、犬のなっちゃんと猫のくめちゃんに会わないではいられません。
二匹はいつも仲良し。
真耶さんと二匹の3ショットを撮らしていただこうとしますが、
なっちゃんがくめちゃんの毛繕いをしたり、
なかなかうまく撮れません。
最後には自家菜園を見せていただき、
お土産には朝採りのきゅうりとトマトを。
個展へのワクワクと元気を、たくさん頂きました。
真耶さんは、ご覧の通りまだまだお若い作り手ですが、
作りたい器をしっかりと見据えています。
情熱を胸に静かにたたえ、たんたんと器作りにむきあっています。
そんな真耶さんの器は、
使い手目線であるにも関わらず、独自の世界観があるように思います。
真耶さんの大きな作陶テーマの「花」。
個展テーマの「花日和」に合わせて、
秋の花『菊』をイメージして作った新作もご用意いただいてます。
どうぞご期待ください。
稲村真耶
1984 愛知県常滑市生まれ
2003 愛知県立常滑高等学校セラミック科卒
2005 愛知県立瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科修了
陶芸家 藤塚光男氏に師事 4年間修行
2009 京都鳴滝にて開窯
2010 比叡坂本に築窯
稲村真耶さんのブログ
http://moro330.blog64.fc2.com/
稲村真耶「花日和」
東洋の古陶磁を思わせる白磁や染付け、瑠璃釉の器を制作されている真耶さん。現在熱心に取り組んでいるうぐいす釉では、秋の花『菊』をイメージした新作が登場します。可憐で美しい和の器だけでなく、東南アジアの器の趣を感じる、素朴な風合いの器にも取り組んでおられます。
真耶さんらしいおおらかで伸びやかな作品たちを、ぜひご高覧ください。
9月18日(水)~ 9月29日(日) 期間中営業時間 11:00〜18:00
※ 9/25(水)はお休み
作家在店日 9/18、9/22
展覧会では、料理研究舎「リンネ」さんのお菓子を販売します。
素材の力強い味わいとともに優しい食感の素朴な焼菓子が、南阿蘇より届きます。