名古路英介さんの『ごはんまわりの器』たち
美しき働き者の器が、名古路英介さんから届きました。
見る者、使う者の心を鷲掴みにする名古路さんの作品は、
繊細かつ端正で美しいだけでなく、実用も兼ねそろえた器だからこそ、
皆さんにご支持いただけるのだと思います。
彼の器は、手作業での仕事であるのに、ほとんどサイズの狂いがありません。
それは、彼の丁寧で細やかな資質によるものだけでなく、
容量の差異や盛りつけのバランス、収納にもストレスを感じさせないという
気配りにもあるような気がします。
名古路さんの工房は、それはそれは機能的に整頓されていました。
モノの置き場が決まっていて、仕事をするための準備がきっちりと整っています。
彼の仕事に向かう姿勢自体が、とても美しかったのです。
そうやって、この麗しい作品が生まれてくるのだと実感しました。
ただ、この器たちは美しいだけでなく
拭き漆という比較的お手入れが気軽な技法を用いています。
そこに、名古路さんの「道具」という観念を推し量れるかもしれません。
『ごはんまわりの器展』 名古路英介、額賀円也、八田亨、山田隆太郎
2014.10.15(水)-10.25(土) ※22日(水)は休み
それぞれのご飯に合う飯碗や、身体のあたたまる汁物の椀を中心に、お皿や片口、そばちょこなども並びます。おむすびに合うお皿も各作家さまにお願いしました。深まりゆく秋にぴったりな「ごはんまわりの器」たちをどうぞご覧ください。
作家在店日 10月15日(水) 額賀円也さん、八田亨さん
18日(土) 泉州の素材で作る「オトメゴコロ」のおむすびを販売予定(数量限定)