名古路英介さん
漆器や家具を中心に制作されている、名古路英介さんの作品が届きました。
サラリーマンを経て森林たくみ塾にて木のすべてを学ばれ、
石川県にて漆器に関わる工程を拾得されたあと、
地元、名古屋にて独立されました。
名古路さんとは、作品を知る前から
他の作家さんから人となりをお伺いして、
一度お会いしてみたいとつねづね思っていました。
そうして、この春ようやく念願かなってご挨拶でき、
おつきあいさせていただくこととなりました。
普段の暮らしに永く使って欲しい、
そういう想いが詰まった作品には、愛情があふれていました。
漆器を取り入れるのは、少し敷居が高く感じられますが、
名古路さんの作品は拭きうるしの技法を取り入れておられることもあり、
特にこのボウルシリーズは肩肘はらずに気軽にお使いいただけます。
碗もの、汁物だけでなく、スープやサラダ、デザートなど
ジャパニーズモダンな器として、ぜひ使っていただきたいです。
webshopでもご紹介いたしますので、
もう少々お待ちください。
名古路さんは来月の企画展、「注ぐもの 注がれるもの」にもご参加いただきたきます。
企画展では、お正月にも使いたい正統派、時代椀や
オイルフィニッシュの作品もご用意いただけるとのこと。
どうぞお楽しみに。
以下、名古路さんのHPより抜粋
木や漆をはじめとする美しい素材と日々向き合いながら、暮らしに仕える道具、
暮らしを綾なす道具をお届けしています。
ふとした日常のひと時に
その頑健を頼もしく思える
その繊細に心地よい緊張を感じられる
その簡素に気持ちが静まる
その精彩に心浮き立つ
その合理が小気味良く腑に落ちる
その粋狂に思わず口許が緩む
たとえばそんな具合にささやかでもお使い下さる方の心を動かす存在であること、
それが私が思い描く暮らしの道具のありかたです。そしてそれらが年月を経てなお
色褪せない愛らしさを持つものであってくれたら、そんなことを願いながら日々の
ものつくりに心をくだいています。
名古路 英介