甲信越の旅 工房を訪ねて

夜明けの車窓から
8月初旬午前3時に出発して岐阜の陶芸家、小澤基晴さんの工房に着いたのは午前9時。
朝早くから申し訳なかったです。午前3時には起きてらっしゃるとお伺いしていたので甘えてしまいました。
しかし、あとからブログを拝見すると前日はお酒を飲みに行かれていたとか。
フェアや展覧会でお見受けしたときと少し違うリラックスした面持ちは、前夜の心地よさが続いてらっしゃったのかも。。。
そんな中、わざわざ轆轤をひく実演をお見せいただきました。



実際にお取り扱い作家さんが作陶している姿を拝見するのは初めてです。
陶芸家のろくろ姿、かっこいいですね。
あともう少しで窯出しできそうという誘惑のようなつぶやきが聞こえてきましたが、
早朝のせいか思っていたよりも涼しくて拍子抜けした土岐を後にしました。
お土産の塩こうじ、喜んでいただいたようで良かったです。

途中、駒ヶ岳サービスエリアではまだきれいなあじさいが。

次に向かったのは長野県伊那市。
先日ご紹介した宮崎匠さんの工房です。
桜で有名な高遠から山の中へ1時間。
お申し出どおり、途中まで迎えに来てくださって感謝しました。
車幅ギリギリの崖道に途中何度か目尻に水分が溜まりました。
(泣いたつもりはありませんからっ)

半端なく美しい川の水と緑。妖精はたぶんいるはずです。

陶芸家である宮崎さんのお父様が先に移住された築100年以上の家屋。
少しずつ手入れをしながら住みやすく改築されているそうです。
下界では30度を超える猛暑ですが、別世界の宮崎邸は室温24度。
どおりでお迎えの宮崎さん、長袖でした。。
ご家族に温かく迎え入れていただき、ゆっくりとお茶をいただきながら団欒。
湧き水で入れていただいたお茶のおいしいこと。
おっとお仕事の話もしなくては、と作品を見せていただき次回への期待も高まりました。
帰る頃には、雨がぽつぽつと振り出し、急いで山を下ります。
途中、行きしなにはなかったはずの大きな石が道の真ん中に。
落石ですか。。そうですか。。
と冷や汗を背中に感じながら、ふもとに降りる頃には前が見えないほどの土砂降りに。
無事に降りれてよかったです。本当に。
その後、岡谷インター渋滞に巻き込まれながら午後8時に千曲の戸倉温泉の宿に到着。
こちらは雨が降っていなくてホッとする。
慌てて食事をいただいてお風呂に入ると、もう意識はトロトロ。
灯りを消すと同時に眠りに落ちました。